ノーリフティングケア
ノーリフティングケアとは
介護する側、される側に優しい介護技術
私たちは熊本県内の福祉施設の介護職員が、安心して介護に携わることができるよう、技術的なセミナーや研修会に加え、事業所内でノーリフティングケアを浸透させるためのお手伝いをさせて頂きます。
【只今募集中】ノーリフト研修~”脱レガシー”人材確保に向けた介護システムの変革~
※全6回がセットになりますので、全ての講座に参加できる方のみの参加申込みをお願いいたします。
日時:第1回:11月17日(金)14:00~16:00
第2回:12月15日(金)14:00~16:00
第3回:1月19日(金)14:00~16:00
第4回:2月2日(金)14:00~16:00
第5回:2月16日(金)14:00~16:00
第6回:3月8日(金)14:00~16:00
定員:20名 ※申込みが定員を超えた場合、抽選のうえ受講者を決定します。
申込期限:令和5年10月31日(火曜日)
参加費:18,000円(1回:3,000円×6回) ※ジョイント&リップルの社員法人は6,000円(1回:1,000円×6回)
方法:集合型
場所:社会福祉法人リデルライトホーム内 地域交流スペース「ちこす」
講師:小林智和(NPO法人みらいけあ)、潮谷隆幸(社会福祉法人リデルライトホーム)
自主勉強会
【日時】 第2月曜日 18時30分~20時00分
【場所】 社会福祉法人リデルライトホーム 地域交流スペース「ちこす」
住所:熊本市中央区黒髪5丁目23-1
自主勉強会に参加ご希望の方は下記までご連絡ください。自主勉強会では美容師さんや学校の先生、ご家族を介護されている方など介護職以外の様々な職種の方が参加されてています。
ジョイント&リップル事務局 TEL:096-343-0489 Mail:kimura@riddell-wright.com
セミナー・講義ご希望の方へ
ノーリフティングを導入したいとお考えの事業所の皆様、ご依頼に応じて講師を派遣致しますので下記までご連絡ください。ノーリフティングの基礎から、組織作りまで、年間を通じた定期的な講義など、幅広く対応させて頂きます。
ジョイント&リップル事務局 TEL:096-343-0489 Mail:kimura@riddell-wright.com
利用者に安全・安心を
一生懸命ケアしているのに、「利用者さんの褥瘡が治らない、拘縮が進んでいく」という声がよく聞かれます。『自分の手で持ち上げた方が手の温もりや自分の思いも相手に伝わる』そう思っていましたが、これだけでは、私たちの思いは利用者に届けられていませんでした。一生懸命に力を入れて介助をしていたことで、利用者の方々に痛みや恐怖感を感じさせ、筋緊張を増幅させ、更には摩擦などにより褥瘡を悪化させてしまっていたのです。ノーリフティングケアは、介護者はもちろん介護される側にも優しい介護技術です。
腰大丈夫?その姿勢で大丈夫?
これは、デンマークの介護施設で働く介護者が利用者の介助に入る時の一コマで、利用者から介護者への言葉です(KAiGO PRiDE動画『デンマークの介護(現場)への認識を変える』より)。また、デンマークでは人力で人を抱え上げることは禁止されています。悪い姿勢で介助をすると身体を痛める、身体を痛めると継続して働くことができなくなり、一緒に過ごす(暮らす)ことができなくなります。ノーリフティングケアは、介護者はもちろん介護される側にも優しい介護技術です。この研修を通じ、まずは、笑顔で働く仲間たちを増やすことで、この地域で暮らす方々へも笑顔を拡げていきたいと思います。
福祉の精神を後世へ繋ぐため
目の前の利用者さんのことを一生懸命に考え、自分たちの身体のことは後回していませんか?このまま自分たちの身体のことを放っておいては、地域を支える皆さんが継続して働くことが出来なくなり、地域から笑顔が無くなっていきます。利用者さんへの一生懸命な思い・優しさは次の世代へも繋げていかなければなりません。利用者さんへの一生懸命な思い・優しさはそのままに介護技術を変えるだけで、利用者さんへも職員間でもお互いを思いやり、継続して行えるケアに変わります。そういったケアが地域の普段の暮らしを守ることにつながります。
導入実績
社会福祉法人リデルライトホームでは、2018年からノーリフティングプロジェクトを開始しました。
褥瘡発症率・有病率
以前から褥瘡予防対策委員会では、どうすれば褥瘡発生予防に繋がるか、発生後の初期対応を迅速にするにはどうするかということを念頭に取り組んできました。
数年前からノーリフティングプロジェクトチームと協力し、発生リスクを見直す中で、外的因子である摩擦やズレへの対策として、スライディングシート・グローブの活用を褥瘡予防委員会とノーリフティングプロジェクトチームが協力し実施しています。また、持ち上げるケアが、褥瘡だけではなく様々な二次障害に繋がっていることを知り、リフトやポジショニングクッションの活用・導入を行っています。利用者の方々が安心・安楽に過ごせる環境づくりができるよう努力しています。
腰痛有訴者割合
安全衛生委員会を中心として、職員が健康に安心して働ける環境づくりを行っています。この業界・職種の労働災害で割合が高い一つとして腰痛が挙げられます。ノーリフティングプロジェクトチームと協力し、法人内で腰痛調査を行い、リスクの高いものから取り組みを始めています。特別養護老人ホームでのリフト・スライディングシート・グローブの導入・活用を行っています。
ノーリフティングを導入するまでは、年間通じて腰痛での退職者が見受けられていました。「この業界は腰痛はしょうがない」というのが口癖になっていました。しかし、ノーリフティングを導入し、年間2回実施している腰痛のアンケート調査で有訴者割合が減少していきました。
腰痛は、動作だけではなく、働く中での職員の精神面の管理も必要になります。動作だけではなく、組織的な改革も必要になります。
拘縮予防
これまで拘縮予防は機能訓練指導員が可動域訓練で対応してきました。しかし、拘縮を止めることは出来ませんでした。
当法人ではノーリフティングケアを導入することで、筋緊張を軽減させ、可動域を広げ、それに伴い、オムツ交換や入浴介助などの対応がしやすくなりました。
研修参加者の声
利用者様の体重移動、自身の身体の使い方を学ぶことが出来、介助がしやすくなりました。(自分の力を必要以上に使うことなく。)
介護歴3年
今まで体重が重たい方のケアはどうしても引っ張ったり引きづったりと自分も力いっぱいやらなくちゃいけない、やられる方も少し痛かったり怖かったりとあったのが、お互い楽になり、出来ることも増えてケアをすることが楽しくなりました。
介護歴5年
使用したことのないグローブやシート、ボードを使ったことで体重移動(重さの移動)の理解ができ、身体の負担がなく、介助への不安も少なくなりました。
介護歴15年
利用者の緊張や負担をかけないように、様々な福祉用具の使い方と動き方を学べてよかった。
介護歴5年
今までの介護は、力によるもので、ノーリフト研修により、介護業務の際の腰の痛みがなくなりました。
介護歴5年