SgSE(スグセ)
SgSE(スグセ)とは
災害体験型シミュレーションゲーム
高齢・障がい・児童の福祉施設を対象としたゲームです。
各事業所が連携して、自事業所の事業継続及び福祉避難所開設までの流れを、机上で学ぶことが出来ます。
ゲームの時間は1時間程度。
お手軽に災害訓練ができるので、1年に何度でも実施することで、災害時に対応できる意識を継続します。
SgSE(スグセ)をご希望される方
- 福祉施設において災害にどんな困りごとが起こるのかを疑似体験したい。
- 自法人に災害備蓄品が十分かを確認したい。
- 福祉避難所の締結を自治体としているが、何をしていいか分からないので立上げを疑似体験したい。
- 自法人に被害が大きかった時、隣の法人に被害が大きかった時に、お互いが助け合う連携体制を確認したい。
- などなど
上記のようなお悩みをお持ちの法人さんは、SgSEを研修で試されてください。
※研修で実施される場合には、講師の派遣が必要になる場合があります。
SgSE担当:木村准治 TEL:096-343-0489 Mail:kimura@riddell-wright.com
SgSE(スグセ)で災害時の福祉施設としての判断力を養う!!
皆さんの事業所には、災害時に利用者の生活を維持できる備蓄品を用意していますか?
災害時のインフラ対策は十分ですか?
私たちが日ごろ関わっている高齢者や障がい者、児童は、災害時に最も支援が必要な方々です。事業がストップしてしまうことで、命の危険性にさらされる恐れのある方ばかりです。
このゲームで、備蓄品の状況を誰でも把握することが出来ます。
福祉避難所ってどんなところ?何が必要なの?どんな人がくるの?など、自治体の方々でもまだまだ理解が進んでいません。
災害時に福祉避難所に来られる方は様々で、介護や障がいの認定を受けている方々だけではありません。軽度の障がいがある方、また、常日頃からDVを受けている方、家族が障がいがあり、一般避難所では生活できない、友人や親類を頼れない方が対象です。そのような方々のための環境を整備する必要があります。
災害時、自事業所の被害によっては何もできない、また、事業所の規模によっては福祉避難所は出来ない等、自事業所が出来ることには限界があります。
災害時には利用者を守りながら、自分たちができることを出来る限りで行っていくことが必要です。その為には、事業所の連携は必須です。
災害弱者を守る為にも、みんなで手を取り合って災害を乗り越えていきましょう。
実際に経験した内容を具現化した!!
災害時、被害の大きな事業所は情報を発信しなければ、何が必要なのかが伝わりません。その反面、支援したいけど何が必要か分からないなど、待っているだけでは情報は入ってきません。
私たちは平常時から情報を発信し、収集する仕組みが必要です。ビジネスチャットを使用しながらゲームを行うことで、電話やFAX等の連絡手段が影響を受けた際にも、どのような情報を発信し、収集しなければならないかを学習することが出来ます。
熊本では、平成28年4月に熊本地震、令和2年7月豪雨災害と、近年立て続けに災害に見舞われました。
全国各地でも毎年のように災害が起こっており、災害対策は極めて重要な行政課題です。
私たちは、熊本地震で経験した福祉避難所開設・運営の課題を克服するために、熊本県社会福祉法人経営者協議会DWAT(Disaster Welfare Assistant Team)(以下、熊本県経営協DWATとする)を組織し、2020年7月4日の豪雨において、社会福祉法人が連携し、福祉避難所を立上げを行い、高齢・障がい・児童、その他たくさんの要援護者を受け入れ、生活復帰の支援させて頂きました。
災害時において、社会福祉法人は高い公益性が必要です。その為、各法人で自治体との福祉避難所の協定を結ばれていることと思います。
しかし、「福祉避難所って何を準備して、何をすればいいの?」「災害時に福祉避難所を本当に開設できるの?」「実際に災害に見舞われないと、自事業所がどうなってるか分からない」等、協定を結んでいる法人だけではなく、自治体の方々も不安に感じられているという声をたくさん耳にしました。
また、事業所にも大きな法人から小さな法人まであり、種別も違う、職員数も違うなど、事情は各事業所様々です。
大規模な訓練は毎年開催することは難しく、数年に1回の訓練では、何をしているか分からない等、課題は山積みです。
そこで、私たちは地震や豪雨災害での経験を活かし、各関係機関が連携・協働して福祉避難所を立ち上げるためのゲームを開発しました。
ゲームの内容
ゲームは5名~9名で行います。
まず、自事業所にあるインフラや備蓄品の確認を行います。
インフラや備蓄品はカードとして準備しているので、説明者に従って、自事業所で備えているカードをそれぞれ取ります。
また、地域貢献メーターが6ポイントあります。
ゲームはここからスタートします。
参加者は被害状況カードとり、被害が大きな事業所はインフラが機能しなくなりますので、インフラカードを返却します。インフラカードは備蓄品を持っておくことで取り返すことが出来ます。
まずは、福祉避難所より先に自事業所の継続を最優先に考えます。
自事業所に備蓄品がない場合には、他の事業所と交渉し、借りることもできます。
また、被害の大きさで地域貢献メーターが上下します。事業継続は6ポイント以上が必要です。
私たちは、災害時に事業継続するための必要物品を再考することができます。
また、そのインフラに被害を受け、備蓄品がなかった場合に、他の事業所と連携することで、回復することも学ぶことができます。また、被害が小さい事業所は、被害が大きな事業所の支援をすることも学ぶことが出来ます。相互に連携することで、出来る限り早期に元の状態に戻すことを最優先に考えます。
次に、福祉避難所を開設するために自法人での備蓄状況の確認を行います。
「福祉避難所を開設するための場所は貸し出すことが出来るけど、物品がありません。」
「ベッド1台だけなら福祉避難所の為に貸し出すことが出来ます。」
「福祉避難所で支援する介護職を2名なら出すことが出来ます。」
「うちは相談事業所なので、社会福祉士などの相談支援業務ならできます」
など、それぞれの事業所で出来ることは様々です。
それぞれが持っている人や物を終結させて、福祉避難所を開設します。
これによって、福祉避難所を連携して立ち上げるという方法を学ぶだけではなく、福祉避難所のイメージを頭に描いていただくこともできます。
また、ビジネスチャットを利用して行っていただくことで、災害時に連絡手段が途絶えた際の練習も行うことが可能です。
このゲームは福祉避難所を立上げた段階で、おしまいになります。
最終的に「地域貢献メーター」が何ポイントになったかで、自事業所の災害時の備えを確認することが出来ます。
ゲーム体験者のご意見
・事務局ボードにコミュニケーションツールが必要だと思う。
・福祉避難所ボードにもコミュニケーションツールがあった方がいいと思う。
・被害大のところにばかり支援していると、被害中・小など声を上げにくいところの課題が残ってしまう。
・現実的にも起こりえることだと思う。
・水の必要量設定が少ないと思う
・事務局がコミュニケーションツールを持っていなかった
・今回は水害だったが、地震など違う想定でシュミレーションをすれば違う備蓄品が必要になるかもしれない。
・自法人のインフラの整備が必要だと思った。
・段ボールベッドを備蓄する必要があると思った。
・自家発電の必要性について協議している。電気自動車の活用も検討している。
・セントラルキッチンとの支援体制について協議していく必要がある。
・自法人の現状を知らないといけないと思った。
・派遣する職員は事前に検討する必要がある。
・情報共有の際にセキュリティーの高いクラウドを使用すると効果的だと思う。
・応援職員にもコミュニケーションツールが必要
・BCPを作ったが、はっきり言って監査対策です。実用性を高める為にもこのような訓練や職員との研修なども行っていきたい。
・1つの法人だけでは、多くの備蓄を持つことが難しい。近くにある法人と協力しながら備蓄できるような
・ネットワークが必要だと感じた。
・自法人の備蓄品が実際足りているかどうか不安になった。
・自施設の食事支援不足、人手不足を実感した
・机上でもいい研修だった
・BCP作成のため、今回参加した
・自施設だけでなく、他施設等との連携で補えることがわかった
・ゲーム感覚で、見える化でき、わかりやすかった
・自施設が建て替えで古いベッドを処分予定であったが、今回の研修で処分を考え直す
・複数で福祉避難所を開設すれば、自分(達)も出来るんだと感じた
・(行政)福祉避難所の協定を12施設と締結しているが、実際は動いて無く、今回の研修を通して各施設の方と話ができ参考になった。
・自施設のみで立ち上げるのでは無く、協力して立ち上げ、それがゲームを通しての研修だったのでわかりやすかった。
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