高齢者施設とB型事業所の協働モデル
高齢者施設の人手不足を補うため、障がい施設のB型事業所へ業務を委託する協働モデルです。食事の準備や清掃、庭整備などを担うことで、介護職は専門業務に専念でき、障がい者は地域での役割と就労機会を得られます。
高齢者施設 × B型事業所の協働モデル:支え合いで生まれる小さな共生社会
「現場の困りごと」を「新しい役割」に変える。
令和2年、コロナ禍によって多くのB型事業所がパンやクッキーの販売先を失い、売上の激減という危機に直面しました。その時、連携法人の仲間から届いた「草取りをさせてほしい」という切実な声。しかし、真夏の猛暑の中で重い作業を強いるわけにはいきません。
一方で、高齢者施設は深刻な人手不足の中にありました。そこで私たちは、業務の仕分けを行い、介護福祉士が担っていた周辺業務をB型事業所へ委託する「協働モデル」を構築しました。




この取り組みがもたらした3つの価値
1. 専門業務への専念(高齢者施設側)
食事の準備・配膳、清掃、消毒、シーツ交換、洗濯といった業務をB型事業所に委託することで、介護職が本来の専門業務である直接介助やケアに専念できる環境を整えました。
2. 安全で安定した就労機会(B型事業所側)
冷房の効いた室内での業務を切り出すことで、障がいを持つ方々が体力的負担を抑えつつ、天候に左右されず安定して働くことができます。売上の確保だけでなく、新たな職域の開拓にも繋がりました。
3. 地域共生社会の体現
高齢者施設という地域社会の中で、障がいを持つ方々が「誰かの役に立っている」という実感を持ち、役割を持って輝く。それは、単なるビジネスではない、福祉法人同士の連携だからこそ実現できた「支え合い」のカタチです。
委託業務の例
● 食事サポート: 配膳・下膳、食事の準備
● 環境整備: 施設内の清掃、消毒、中庭の整備
● リネン管理: シーツ交換、洗濯物の整理
● 設備メンテナンス: クーラー清掃など
